新聞部部員AとBの事情。
その後、前田部長のはっずかしい写真つきの号外が学校中に配られたのは、また別のお話。







◆◆◆◆◆



………‥




「柚木、」




「はいー?」




カタカタと部室にパソコンを打つ音が響く。


今日もこの部屋には利郎とみくだけで、他のメンバーは校長のズラ取り合戦に夢中である。


「柚木は新聞部辞めないの?」


「え、えええーーーっ!!先輩酷いっ!!」



「え、だって目当ての部長には見事に失恋したし、初めはそれが目的だったんだろう?」



「んあー、まぁ、初めは部長追っかけて入って来たのは、…その通りなんですけど。」



午後の日の光が、部屋に暖かく差し込んでいる。



「でも今は、仲間のみんなが面白くて大好きですし、それに」

「それに?」

< 70 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop