新聞部部員AとBの事情。
部長が振られた日は大変だった。
部室で男泣きである。
「ヴぉおおいおいおい~~っっ!!」(注:泣声)
小学校4年の時からの片思い“部長のお姫様”は口が悪くて有名だ。どんな言葉を浴びせられたのか、始終『崇城シバく!崇城ぶっ飛ばす!!』と泣きながら吠えている。
「部長、いい加減泣き止んで下さい。部室のティッシュが底をつきます。」
「うっせぇ水島ーっ!!お前に俺の何が分かるーっ!!」
そう叫びながらも新たなティッシュを要求するゴツい手に、利郎は溜め息混じりにご要望の品を手渡した。
「後でティッシュ代請求しますからね。」
本当にこの男は。学校から部費を絞り出すのに人がどれだけ苦労していると思っているのか。
まぁその部費も馬鹿な奴らの馬鹿騒ぎで馬鹿みたいに消えて行くのだが。
「部長ぉお!今日はとことん飲みましょー!!(泣)」
モヒカン鈴木の手には“爽健美茶”。
「ヴぉおおいおいおい…(泣)馬鹿やろう!!爽健美茶で酔えるかぁ!!」
「…部長、ハイ。」
つぶらな瞳でコーラを差し出す美少年山本。
「よし!!今日は酔いつぶれるまで飲みあかすぞー!!うぉぉお(泣)」
…山本には甘い部長。
「ギャハハハ!!部長、コーラで酔う気だよ!!」
「淀野、笑いすぎ。」