*゚。シリウス。゚*
「久しぶりだな、菜奈。あんまり綺麗になってたから気付かなかったよ」
雅樹くんはゴツゴツした大きな手で、あたしの頭を撫でた。
綺麗だなんて…////
恥ずかしいよ////
「あ、雅樹くん!番号とアド交換しない?久しぶりに会えた記念ってことで!」
「ん?おう、いいよ」
雅樹くんはスーツのポケットからケータイを取り出した。
“久しぶりに会えた記念”っていうのもあるけど…
あたしは単に雅樹くんと繋がっていたかったから、聞いたんだ。
だってあたしはまだ、雅樹くんのことが好きだから…。
あたしを見て欲しい。
あたしは心からそう思ったんだ。