*゚。シリウス。゚*
「ねぇねぇ!君、菜奈ちゃんて言うんだっけ?俺、修二!」
いきなり1人の男の人があたしに近寄ってきた。
「そうですけど…」
「超可愛いね!彼氏いないの?」
あたしは思わず苦笑いを溢す。
馴れ馴れしいなぁ、この人…。
「いませんよ」
「マジッ!?ラッキー♪なぁなぁ、アド交換しない?」
来たよ、このパターン。
すぐにアドを知りたがる男…。
「……あたしケータイ持ってないんで。ごめんなさい」
あたしは小さく頭を下げた。
「そうなの?めずらしー。ま、ちょっと話そうよ!俺、菜奈ちゃんと仲良くなりたいし♪♪」
男の人はいやらしい目付きであたしを見ると、あたしの手を上から包み込んできた。
!!
何……!?
「ちょっとやめてくださ…」
「いいじゃんいいじゃん♪これくらい許してよ!」
男の人はあたしが嫌がっているにも関わらず、更に腰に手を回してくる。
やだっ…。
あたしは咄嗟にその手を振り払った。