。+風溶。+【短編】
良かったね
と微笑む彼女の手はまだ俺にくるまれている。
好きすぎて触りたいと思う俺は、変態なのかも知れないな…
いや、普通だよね?!
あえてずっと離さなかった。
「明日休みだしどっか遊びに行かない?」
思いがけないお誘いを受けて胸が踊る。
「独り言激しい子に見えても大丈夫?」
言わなきゃ良かったかも…
これで行かないことになったら自分を恨む
「独り言の激しい女に見えても気にしないよ」
八重歯をちらつかせて可愛く微笑む彼女は、なんだか無邪気だった。