。+風溶。+【短編】
帰り道、あの河原でネックレスを順番に付け合うことに。
最初にネックレスを付けてもらったけど、周りから見たらネックレスだけ浮いてるように見えちゃうのかな?
今度は付けてあげる番だ。
彼女の長い髪を手ですくうと、シャンプーの香りがした。
香りは、俺の鼻をくすぐってイタズタをしたようだった。
ネックレスを付けて
もういいよ
と言う。
べきなんだろうけど、彼女の華奢な肩を後ろから抱きしめてしまった。
愛しくて
愛しくて。
もっと早くこうなっていれば良かったのに。