黒い夢 白い月
白い月



そこで目が覚めた。

夢は途中までで、その先のことは分からない。


何故か全身に冷や汗かいていた。

目からは、ポロポロと涙が止まらない。

ティッシュを取り、水分を含ませていると…

窓の外の人影に気がついた。



『こんな時間に誰?』

なんて思う暇もなく、

『夢の中の彼だ!』

直感的に思った私は、ベッドを出た。


ふとサイドテーブルを見れば、白い折り鶴が一羽。

『…やっぱり』

その折り鶴を掴むと、彼を追いかけた。


< 14 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop