黒い夢 白い月



ティッシュを取ろうと手を伸ばし、サイドテーブルへと目を向ければ、水色の折り鶴が一羽置かれていた。



『……まただ』

胸の内で言葉にする。




いつからだっただろう…


目覚めると、いつも此処(ここ)に折り鶴が置かれている。



それをいつ誰が置いて行くのか…

私は知らない。


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