黒い夢 白い月
夢見
またベッドに身体を沈め、眠りに入る前……
今まで見てきた数々の夢を思い返す。
今朝の様に忘れてしまうこともあるけれど…
覚えている限りの全てを。
最初の夢は何だったっけ?
確か…
暗い夜道をずっと一人で歩いていた夢だった。
明かりも無く、とにかく寒くて凍えてしまいそうだった。
一向に先の見えない暗い暗い一本道を、ひたすら歩いていた。
彼の声だけを道しるべにして…