王様と庶民~九条家長女のお話~


「で、俺の家庭教師やってくれないか?勿論給料はちゃんと出すぞ」

「その事橘さんとかご両親には話したの?」


ご両親はともかく橘さんは絶対反対だと思うけど


「両親の許可はとったから心配はない。何しろお母様は元庶民だからな。」

「え、そうなの?!」

「週3日。学校が終わってから7時頃までだ。夕食もつける。それに必要なら送迎車も出す

ちなみに給料はこんなかんじだ」

ぴら、と紙を見せられる


「え、こんなに?!」

「どうだ?やるか」

「や、やらせて下さいっ!」



そんなこんなでバイト先は健太君の家庭教師に決まりました




「あ、でも夕食も送迎車もいらないからね」

「!」

「家に妹と弟いるし、一緒に夕食食べたいから」

「…そうか」


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