王様と庶民~九条家長女のお話~
変化
「あっ、あの。先輩……?」
「……何だ」
「えっと、…すいません。何でもないです」
~変化~
…先輩がおかしい!
ずっとボーッとしてるし、
瞳が冷たい
何かあったのだろうか、
それとも私が何かしてしまったのか、
思い当たる節はないけれど
家で何かあったのかな…?
「先輩、何かあったんですか?
相談ならのりますよ」
そう言うと、先輩は私を睨みつけた
……原因って、私?!
「あ、いや。お前は何も悪くない。」
「でも、…」
私に関係ありそうなんですが…
「もしかして、家の人に私と仲良くしてること、バレたんですか?!」
先輩と友達になった時に言われた。
ここ(生徒会室)以外ではあまり話しかけるな、と。
生徒達は勿論、本郷の家が何をしてくるか分からないかららしい
「俺がそんなヘマすると思うか?」
「いえ、全く」
バレるとしたら、私の行動からだろう。
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