王様と庶民~九条家長女のお話~
助言
「……お姉ちゃん、それ砂糖だよ」
「!!ごめん」
~助言~
「どうしたの?最近変だよ」
「あのね、…」
夜、皆が寝静まった頃、
九条家二女、雅に学校での事を話してみた
妹や弟たちに心配させるのは嫌だから、
家に学校での事を持ち込むのは極力控えてたのだけれど…
「お姉ちゃん、その先輩の事好きなんだね」
「うん!あの学園で初めてできた友達だもん」
「ううん、そういう好きじゃなくて」
「?」
じゃあ雅のいう“好き”の意味は?
「鈍感なお姉ちゃんにも分かりやすくいうと、
Likeの好きじゃなくて、
Loveの好きってこと」
「Loveの好き…?」
「うん。愛しいってこと」
「愛しい……」
でも、この感情は、
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