王様と庶民~九条家長女のお話~
ご褒美
「さぁて、成績を見せてもらおう!」
「……」
~ご褒美~
今日は家庭教師の日であり、
健太君の成績を知る日でもあります
「行きたい所は決めた?」
「…へ?」
「ん?決めてない?」
何いってんだコイツ的な目で見られる
「…まだ成績は見せてないぞ」
「ああ、だからか」
結果を見てもないのにご褒美の話したからか
「大丈夫だよ。健太君がテスト中に体調崩さない限り、目標は越えてるから」
「…どこから来るんだ、その自信は」
「だって私が教えてるんだよ?」
「……」
「それに、無理な目標は立ててないよ?健太君なら出来ると思ったんだし」
「…変な奴」
「言われなれてまーす」
手渡された成績表に目を通す
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