恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
キスって、こんなもんなんだ……と思ってたら、大輔がニヤッと笑った。


「がっかりしたか?」


「ん……ちょっと」


「今のは、外人が挨拶代わりにやるキスに毛が生えた程度さ」


「そうなの?」


「そうさ。恋人同士のキスはあんなもんじゃない」


「口と口を合わせるだけなんだから、みんな同じなんじゃないの?」


「じゃあ、試してみるか?」


「う、うん」


「それじゃ、ミイも少し協力してくれ。目は軽く閉じること。口も軽く閉じて力を抜くこと。半開きの方がいいかな。オッケー?」


「オッケー」


さっきと同じように、大輔の顔がゆっくりと近付き、私はそっと目を閉じた。


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