恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
森君とは、何度もメールしたり話をしている内にすっかり仲良しになっていた。


最初、森君は私をライバル視して嫌ってると思ったのは、私の思い違いだったみたい。


観てるテレビの傾向とか、好きなアイドルや歌手に共通点が多くて、森君とはとても話が合う。

まさか男の子と話が合うとは思ってもみなかったけど。


でも、森君にはひとつだけ解せない事があるんだよね……



森君とテレビドラマの話をしながら廊下を歩いていたら、前から大輔がこっちに向かって歩いて来た。


「よお」


大輔は私の前で立ち止まり、気軽に声を掛けて来たけど、私は昨夜の事が恥ずかしくて、大輔の顔をまともに見られなかった。


「あ、飯食いに行くのか? 俺も行こうかな」


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