恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「池澤君って、ほんとうに空気読めないよね? ミイちゃんが嫌がってるのに、分からないんだもんなあ」


中庭で木陰に座り、私は森君とランチ中。


森君はさっきの大輔の事をまだ言っていた。


私は大輔を嫌がってるんじゃなくて、恥ずかしくてモジモジしてただけなんだけどなあ。


「池澤君ってさ、ミイちゃんに気があるんじゃないの?」


不意に森君はそんな事を言った。


「へ? なんで?」


「だってさ、池澤君ってすぐミイちゃんにちょっかい出すでしょ? だから、ミイちゃんの事が好きなんじゃないかなと……」


「それは幼なじみだからだよ。大輔は私なんか、眼中にないの」


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