恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
私は思わず聞き返していた。人から“可愛い”なんて、言われた事がなかったから。


「うん。ミイちゃんは十分可愛いよ。だから、自信持って?」


「気休めは言わないで!」


夕べ、大輔も私が勘違いしてるとか言ってたけど、私は信じない。自分が可愛くないのは、誰よりも自分がよく分かってるんだから。


「違うよ。ほんとだよ?」


「もう止めてよ。私のどこが可愛いって言うの? あなた達みたいなイケメンに言われると、余計に惨めだわ」


「ミイちゃんはもしかして、顔の造作の事を言ってるの? 目が大きいとか、鼻が高いとか……」


「そうよ。他に何があるの?」


「それは違うよ。そういう事よりもっと大事な事があるでしょ? 性格とか……」


「私、性格も悪いもん」


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