恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
口が解放されると、私はハアハアと粗い息をした。


「苦しいかい?」


私は粗い息をしながらコクコクと頷いた。


「鼻で息をすればいいんだよ。静かにね」


ああ、そうなんだ……


私の息が上がっている間、大輔は私のおでこや頬を指先でなぞるんだけど、それがとても心地好かった。


私の息が落ち着いてくると、


「じゃあ、第二段階な?」


と大輔は言った。

「驚いても、噛まないでくれよな?」


“噛むって何を?”と聞く間もなく、私の口は再び大輔によって塞がれてしまった。


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