恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
再び唇に感じる柔らかい感触にうっとりしていたら、ヌルッとした何かが私の唇に触れた。


まるで軟体動物のようなそれは、私の唇を強引にこじ開けて口内に入り込み、仲間を求めるように動き回った。


そして私の舌を探し当てるとそれに絡み付き、悪戯っ子のようにちょっかいを出すので、私の舌も負けじと応戦した。


誰のか分からない甘い吐息と、ピチャピチャという水の音に痺れたようになり、意識がどこかへ飛んでしまいそう。


大輔の唇が離れ、薄く目を開けると、大輔は真剣な顔で私を見下ろしていた。


そして大輔は私を見つめたまま、指で器用に私のブラウスのボタンをひとつひとつ外していった。


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