恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「え?」


「調子に乗りすぎた。ごめんな?」


そう言って大輔は、はだけた私のブラウスの前を合わせると、ボタンをひとつずつ嵌めていった。


「おまえも抵抗しないと、最後まで行くところだったぞ?」


「いいのに……」


思わず私はそう呟いていた。相手が大輔だったら、最後まで行っても……


「ダメだよ、そんな事言っちゃ。ミイには好きな彼氏がいるんだろ?」


「彼氏?」


「ミイは西条さんと付き合ってるんだぞ。忘れたのか?」


「そうだね」


忘れてた。というか、私は西条先輩と付き合ってるという意識は、いつの間にかなくなっていた。


でも付き合ってる事は確かなわけで、大輔との事は浮気、って事になるのかな?


私って……最低だ。


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