恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「失礼しまーす」と言って私が生徒会室に入ると、西条先輩は私を振り向いてニッコリと微笑んだ。


うわあ、今日の西条先輩はいつになく機嫌が良さそう。話しずらいなあ。


そう思いながらも、


「あの、お……」


“お話があるんですが”と言おうとしたら、


「わざわざ迎えに来てくれてありがとう。さあ、行きましょうか?」


と言われてしまった。


「行くって、どちらへですか?」


「もちろん、あなたのお家にですよ。昨日約束したじゃないですか」


「へ? 私の家?」


< 124 / 141 >

この作品をシェア

pagetop