恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「ちょ、英語の予習……」


「うるさい。黙れ!」


嫌がる私に構わず、大輔は私の手を引き、女子のみなさんを掻き分けるようにして教室の外へ。


「手を放してよ!」


「うるさい!」


廊下に出ても手を放そうとしない大輔に私は抗議したけど、大輔は言うことを聞いてくれなかった。


クラスでは、私と大輔が単なる幼なじみという事をみんな知ってるからいいけど、クラスの外では、それを知らない人が大勢いると思うから、こんなところを人に見られたくなかった。

誤解されると面倒だから。


案の定、廊下にいる人はみんな、びっくりした顔で私と大輔を見ていた。


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