恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「大輔が何を言ってるのか、私にはさっぱり分からないんだけど?」


「おまえ、誰かに失恋したんだろ? 夕べの反応ですぐ分かったぞ」


「そんなのしてないって、昨日も言ったでしょ?」


「嘘だ。昨日、おまえの目が泳いでた。暗くて見えないけど、今だってきっとそうに違いない」


そうかあ。暗くてよかった。


「しつこいなあ。こんなの時間の無駄だから、私は帰る」


そう言って私が動こうとしたら、大輔の腕に私の肩がガツンとぶつかった。右も左も。


大輔は両手を壁に着いて、私を動けなくしていた。


自然と大輔の顔が近くなり、私の顔に大輔の吐息が掛かる。ミントの匂いがした。


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