恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
やっぱり今日は最悪の日だ。
星占いでも、今日の獅子座は最悪だったもんなあ。信じればよかった……
「泣くことはないだろ? たかがエビフライぐらいで……」
私のエビフライをモグモグしながら、大輔が“おまえはガキだなあ”的な目で私を見ながらそう言った。
「うるさい!」
「美穂、私のをあげるから、喧嘩はやめなさい?」
見兼ねた母が、エビフライが乗った自分のお皿を私の方に差し出してくれた。
「いい。いらない。考えたら、今日は食欲がなかったんだ、私……」
梅雨入りして、雨降りの憂鬱な天気が続くある日の夜。
わが家で晩ご飯を囲む楽しい団欒、とは言い難い空気のヒトコマだった。
星占いでも、今日の獅子座は最悪だったもんなあ。信じればよかった……
「泣くことはないだろ? たかがエビフライぐらいで……」
私のエビフライをモグモグしながら、大輔が“おまえはガキだなあ”的な目で私を見ながらそう言った。
「うるさい!」
「美穂、私のをあげるから、喧嘩はやめなさい?」
見兼ねた母が、エビフライが乗った自分のお皿を私の方に差し出してくれた。
「いい。いらない。考えたら、今日は食欲がなかったんだ、私……」
梅雨入りして、雨降りの憂鬱な天気が続くある日の夜。
わが家で晩ご飯を囲む楽しい団欒、とは言い難い空気のヒトコマだった。