恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
その日の晩ご飯時。


「お母さん、お腹空いちゃったから、もう食べようよ?」


「大ちゃんがまだなんだから、待ってあげなさい」


「あんな奴、待つ事ないよ」


「あらあら、また喧嘩したの? どうしてあなた達はそんなに喧嘩ばかりするのかしら。昔はすごく仲が良かったのに……」


「だって大輔の奴、ムカつくんだもん……」


私はあれから大輔と会っていない。
帰りも一緒にならないように、放課後は速攻で学校を飛び出して来た。


今日は私に合わせる顔がなくて、来なかったりして?


それならそれで、私としては清々するわ。


そう思った時、玄関のチャイムが鳴った。


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