恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
その日の晩ご飯どき。


今夜のご飯はカレーライス。私も大輔も大好物だ。


ダイニングにはカレーのいい匂いが漂い、私の食欲をそそってくれる。


早く大輔来ないかなあ。楽しみだなあ。


ついニタニタしながらテーブルに食器を並べていたら、


「どうしたの? 今日はずいぶんご機嫌ね」


と、母から言われてしまった。


「何かいい事あったの?」


「ううん、別にないよ」


ごめんなさい、お母さん。


なんか、母には西条先輩の事を言う気になれなかった。

それは恥ずかしいからなのか、理由は自分でもよく分からないんだけど。



ピンポ〜ン


玄関のチャイムが鳴り、私はすぐに玄関へと駆けて行った。


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