恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「原田さん、何かご用ですか?」


ソファーに座っている西条先輩が私に声を掛けてきた。ニコニコして、なんだか機嫌が良さそうに見える。


森君が、テーブルに乗った二人分のティーカップを片付けていた。

西条先輩と大輔は、ここで何の話をしていたんだろう……


「あの……、大輔、じゃなかった池澤君は、何しにここへ来たんですか?」


「……僕からは何とも言えません。彼に聞いてみては如何ですか?」


西条先輩は、少し考えてからそう言った。


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