恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「ミイ、逃げることはないだろ?」


「別に逃げたわけじゃないもん」


「ま、それはいいけど、詳しく話せよ、さっきの話……」


「ちょっと、勝手に入らないでくれる?」


大輔は喋りながら私の部屋に入り込み、ドアンをパタンと閉めてしまった。


「今更なんだよ? 俺とおまえの仲だろ?」


「そ、それはどういう意味よ?」


「ん? いわゆる、幼なじみ?」


なんだ、そういう意味か……


実は大輔から“仲”と言われた時、私はある事を思い出し、心臓が破裂するほどドキドキした。


でも、大輔はきっと覚えていないと思う。あの事は、もう……


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