恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「すごい量だね?」


畳の上にこんもりと山になっている洗濯物の数々。

やはり男所帯という事で、黒や青とかの色しかなくて色彩的には今ひとつ地味だ。


タオルやハンカチ、肌着や靴下や……ぱ、パンツ。


すぐに目を逸らしたけど、今のは大輔のかな。それともおじさんの?


「なに赤い顔してんだよ?」


「べ、別に……」


「今日は貴重な梅雨の晴れ間だからさ、目一杯洗濯したんだよ。ミイんとこもそうだろ?」


「え? あ、そうかも」


なんて、母に任せっきりだから何も分からない。


そもそも私は家事を全くしていない。

精々が自分の部屋の掃除と、ご飯の時に食器を運ぶくらい。


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