恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「それは言えない」


「ケチッ」


「あはは。ところでミイは?」


「え?」


「何しに生徒会室に……って、西条さんに会うために決まってるよな? 順調なのか?」


私は顔を上げて大輔を見たけど、大輔は下を向いて洗濯物を畳んでいて、どんな表情なのか見えなかった。


「ん……」


私は、“順調よ。ラブラブなんだから”と嘘をつこうかと迷ったけど、


「全然よ。連絡ひとつ来ないわ」


と、正直に話した。


すると大輔は急に顔を上げ、


「嘘だろ?」


と言った。


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