恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「話って何よ?」


例によって大輔は私の椅子を後ろ向きに跨ぎ、私はベッドにちょこんと座っている。


エアコンを入れたのにやけに暑く感じ、私はTシャツの裾をパタパタとめくったりしていた。


「うん。その後、西条先輩とはどうかなと思ってさ」


やっぱりその話か……


「順調だよ」


「じゃあ、デートとかしてんだ?」


「してるよ。1日置きぐらいに」


「ふーん、という事はもう4〜5回はデートしてるって事だな?」


「うん、そのくらいだと思う」


「何だよ、“そのくらい”って。アバウトだなあ」


「だって……」


本当にそのくらいなんだもん。正確な回数は数えようと思えば数えられるだろうけど、いつもお茶だけのワンパターンだから、数えても意味がないと思った。


「だったらさ……」


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