恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
すると大輔は、「えっ?」と言ったまま固まってしまった。


「何が“えっ?”なのよ?」


「だって、おまえ……嘘だろ?」


大輔は怒ったような顔をして、探るような目で私を見た。


私はその視線に堪えられず、視線を逸らして「ほんとだもん」と言った。



少しの沈黙の後、「ミイ?」と私を呼ぶ大輔の声がすぐ近くで聞こえたと思ったら、両方の肩をガシッと掴まれてしまった。


「な、何よ?」


いつの間にこっちへ来たのか、大輔の顔がすごく近かった。


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