恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
私が口を開けてポカンとしていたら、


「ただし……」


と大輔は続けた。

“ただし”何?


「色気が足りない」


「色気?」


「ああ。いいオッパイしてるのに残念だ」


「お、オッパイは言うなって言ってるでしょ!」


私は頭に乗せられた大輔の手を払い、


「大輔の言うことなんか信用しないんだから!」


と叫んだ。


中2の時、大輔が言ったあの言葉は、しっかり私の記憶に焼き付き、忘れようとしても忘れられなかった。


“あんなブスの男女なんか……”


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