恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
私がふて腐れていると、大輔が私のすぐ横に座ってきた。


あまりに近いんで、私がお尻を上げて横にズレたら、大輔はにじり寄るようにしてズレてきた。


「なによ?」


「おまえさ、激しく勘違いしてるぞ」


「何が?」


「ん? さっき言った、ブスとか男女とか、俺はそんな風に思ってないぜ?」


「う、嘘ばっかり……」


中2の時の話をしてやろうかな……


「嘘じゃないって。むしろ俺は……」


と言ったきり後がないので、


「むしろ何よ?」


と言って大輔の顔を見たら、大輔は下を向いて、


「俺はその……、何て言うか……」


と、口ごもっていた。


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