恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「キスの仕方、教えてやるよ」


突然そう言うと、大輔は私の顎に指を掛け、顔が急接近した。


「ちょ、ちょっと待って! どうしてそうなるのよ?」


「ん? だっておまえ、キスした事ないだろ? いざって時に恥をかかないように練習しなくちゃ」


そう言ってる間にも大輔の顔はますます接近し、少し突き出した大輔の唇は、私の唇にあと少しで触れるところまで来ていた。


「き、キスぐらい、した事あるわよ!」


唇が触れる寸前に私がそう言ったら、「えっ?」と言ってまた大輔が固まった。


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