恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
大輔は少し顔を離し、「それも嘘だよな?」と言った。


「嘘じゃないもん」


私がそう言うと、大輔はジーッと私の顔を凝視した。


「目が泳いで……ない。いったい誰と、いつしたんだよ!?」


大輔は私の肩を掴み、乱暴に揺さぶりながらそう言った。

顔は今まで見た事もないほど、怒った顔だった。


でも、私はそれに怯む事なく、

「止めてよ。答える義務はないわ」

と言った。そして、


「大輔だって、いろんな女の子としたんでしょ? おあいこじゃない?」

と言ってやった。


そう。

大輔は、今までに何人もの女の子と付き合ってきたんだ。


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