白と黒のフィス
「殴ってたわよ。おもいっきり」
「そう言われるとそんな気もするが、それだけのことだな。
で、何の用だ」
「貴様、ジーカイザーをなめてんのか!」
「ジーカイザー?
ああ、なんだ、あの時の」
「やっと思い出しやがっ・・・」
その動きは、エルフの私ですら、捉えきれなかった。
暗い獣脂ランプの明りの中、包帯男が無事だった右顔面を粉砕され、テーブルを道づれに後ろへ吹きとんだ。
「やっぱ、中途半端はいけねぇよな」
伸びきった左腕を戻しながら、彼は言った。
「お客さん、喧嘩はご遠慮ください」
カウンターからマスターの声がする。
相変わらず棒読みだ。
「ちょいと田舎者をしつけるからよ。
被害は全部こいつらにツケといてくれ」
「カウンターは壊さんでくれ」
「わかったよ」
同時に男たちの輪が狭まる。
「そう言われるとそんな気もするが、それだけのことだな。
で、何の用だ」
「貴様、ジーカイザーをなめてんのか!」
「ジーカイザー?
ああ、なんだ、あの時の」
「やっと思い出しやがっ・・・」
その動きは、エルフの私ですら、捉えきれなかった。
暗い獣脂ランプの明りの中、包帯男が無事だった右顔面を粉砕され、テーブルを道づれに後ろへ吹きとんだ。
「やっぱ、中途半端はいけねぇよな」
伸びきった左腕を戻しながら、彼は言った。
「お客さん、喧嘩はご遠慮ください」
カウンターからマスターの声がする。
相変わらず棒読みだ。
「ちょいと田舎者をしつけるからよ。
被害は全部こいつらにツケといてくれ」
「カウンターは壊さんでくれ」
「わかったよ」
同時に男たちの輪が狭まる。