あなたに助けられたから
ピルルルル…

メールの着信音が鳴る。

私はハッと我に帰った。

どうやって帰ったか覚えてないや…。

そう思いつつ携帯を開く。


<受信メール一件>


その項目を開き、メールを確認する。



『お前大丈夫か?』

そんなこんなの一言メール。

ヤスノリだ。
同級生で同じサッカー部のDFをやっている。


私はカチカチとメールを返す。


『なんで?』


またピルルルル…と携帯が鳴った。


『お前、今日おかしかったから。』


私は驚いた。
そんなに、変わらない態度で、毎回恒例の試合前コントをしてたのに。

…なんで、分かったの?


少し混乱してきた。
いつも冗談ばかり飛ばしてたヤスノリには、しられたくなかったから。
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