あなたに助けられたから
そうするとヤスノリは苛立った声で


『あーもうっ!!お前、今から○△公園に来いっ!!』

と言う。


「え…なんで…?」


『お前、そればっかだな。待ってるからすぐに来いよ!!分かったな?!』

「…えっ?!待って…!!」

そう言った後には遅くて、無残にもツーツーと、通話が切れた音がする。


「なんか分からないけど、行かなきゃ…」


そう思った所で
まだ、自分が制服姿だったことを思い出した。


「……相当……、ショックだったんだな……」


何故か自分を客観的に思いながら、私は私にそう呟いた。



私服に着替え、自転車で○△公園に向かう。


公園までは自転車で5分。


あいつは隣町に住んでた筈だから、自転車で来るにも30分はかかった筈だ。


そう思いながら、木々が囲み、その間にベンチがある○△公園に到着した。
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