透明度にゼロを贈れ


「佐倉は完成された容姿
人を惹き付ける声
育ちの良さが滲み出る所作を
持ちながら
ある一瞬でそれらを
ためらいもなく棄てる。」

――×××映画誌


「空気に馴染むことも
衝撃を与えることも自在。
そんな人間を私は初めてみた。」

―――J・アリクソン(監督)



「レッスン生の頃から
彩和ちゃんは特別でした。
私と一緒のSクラス
いわゆるデビュー予備軍だったけど
彩和ちゃんの
CM契約が決まって
肩書きが「事務所所属」になったとき
同じレッスン生だからって
立ち位置は全然違ったんだな
って思い知ったんです。」


―――レッスン生時代の同期



「学校でもかなり目立ってましたよ。
あの顔とスタイル、しかも仕事をしながらテストは毎回10位以内でしたから。
いじめられなかったか?
うちの学校は
東大に4、5人入れるくらいの
進学校の附属中学なんですよ。
そんな人たちの中でも
この子は目指すところが違う、そうみんな感じてました。
友達も多かったです。
スター性っていうのかな。
彼女にはそれがあるんだと思います」


――――中学時代の同級生



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