やりなおし枕【BL】
おやすみ
気が付くと俺は、
見慣れた場所へと立っていた。
日差しが強い。
確かさっきまでは、
もう日は沈みかけた夕方だったはずなのに
それに、室内に居たはずだ。
一体何が……
「……る、昴(すばる)!」
「えっ?!」
俺の名前を呼ぶ声に振り向くと、
そこには元秋(もとあき)――俺の好きな人が立っていた。
……ああ、戻れたんだ。
俺が戻りたいと願ったあの日に。
< 1 / 36 >