やりなおし枕【BL】
「言わせてくれよ、頼むから」
彼は苦笑して、再度いいかと問う。
「……他の場所にしてくれない?」
そう返すと、彼は残念そうに笑った。
「別に信じてた訳じゃないけどさ、
噂の力でも借りないと、きっと言えない
……だから、言わせてくれ」
神様か何か知らないけれど、
今も、この後も、決められているのなら
その誰かを俺は恨まずにはいられない。
どうして駄目なんだ。
また、やり直せばいいのか?
今度はもっと前?
いっそ好きにならなければいい?
それとも、出会わなければいい?
どうしても、未来は変わらないのか?