やりなおし枕【BL】


でも、告白さえしなければいいだろう。

隣を歩きながらそう思う。



俺はただ、彼と一緒に居れさえすればいい
他には何も、望まない。


だからどうか。



「ほら、凄いだろ?」


この後の事を考えながら歩いていると、
いつの間にか、もう公園の中で、
すでに花壇の近くにまで来ていた。


「……ああ、綺麗だな」

何回見てもそう思う。

目の前で咲き誇る配色も、
隣で笑う彼の笑顔も。


それさえ守れればいいと、そう思う。


< 5 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop