やりなおし枕【BL】
でも、告白さえしなければいいだろう。
隣を歩きながらそう思う。
俺はただ、彼と一緒に居れさえすればいい
他には何も、望まない。
だからどうか。
「ほら、凄いだろ?」
この後の事を考えながら歩いていると、
いつの間にか、もう公園の中で、
すでに花壇の近くにまで来ていた。
「……ああ、綺麗だな」
何回見てもそう思う。
目の前で咲き誇る配色も、
隣で笑う彼の笑顔も。
それさえ守れればいいと、そう思う。