やりなおし枕【BL】


しばらく2人で花壇を眺めていた。


ずっと、こんな時間が続けばいいのに。

そう思っていると、元秋が口を開いた。

「なあ、この公園で告るとさ
 上手くいくって噂あるだろ?」

「……女子が騒いでたな」


まさか、と思った。


「それでさ、俺、
 お前に言いたい事があるんだけど」


俺が言わなくても。


「あのさ……俺、お前の事」
「待った!」

駄目だ。
それを言ってはいけない。


これは運命なのだろうか。
俺が告白しなければ、彼がする。

そう、決められているのか?


それなら俺は、どうすればいい。


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