翔るキミ、翔んだキミ。
初めて聞いた友愛の怒った声に、正直戸惑った。
それと同時に、なぁーんだ、という虚しい気持ちが僕を支配する。
「気持ちのないキスする程、堕ちた人間じゃないんだけど?」
「…?どういう…」
もういいや。
どうせ僕の気持ちなんて、友愛は考えないし。
もうこの関係は終わったんだ…。
「もうさ、幼馴染みなんて“お遊び”は、止めにしよう。」
ポツリと呟いた言葉に、友愛がどんな反応を示すのか…
気になって仕方がなかったけど、僕はそのまま図書室を出た。
“もう”終った…。