翔るキミ、翔んだキミ。


部室の戸締まりを確認して、校舎から離れる。



校門から出て、少し早歩き。



「うん、年下幼馴染みって損。」



恵摘と少し距離をとって校門を潜り抜けながら、さっきの発言に、反論じみたことをしてみた。



「ひどぉ~い…」



校門をでれば、あたしたちはただの幼馴染み。



恵摘も、普段通りタメ口に戻る。



「友愛ー、お腹空かない?」

「え、何で突然…」

「僕がお腹空いたから♪」



…うん。



あんたはそーゆー奴だったね。



さり気なく感動して損したよ…


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