ありえない高校生マリッジ
リビングに戻ったものの、良い子はそろそろ寝る時間。

私は智樹を抱っこして部屋に戻った。
書斎にはソファベットがあるし、伊集院先輩も眠たくなれば、いつでも寝られる。

伊集院先輩に限って、寝室に入って来て、白石君のように襲うコトないだろう。

私は一言、お休みの挨拶をしようと書斎のドアのノックした。

「あの・・・那岐です。伊集院先輩」

「どうぞ」

「失礼します」

「このデータは使えそうだ。保存しよう」

伊集院先輩はブツブツ言いながら、パソコンのマウスをクリックし、動かしていた。


「夜も遅いので、先に寝ますね・・・」

「あ・・・私のコトは気にしないでくれ」

「大変そうですね・・・」

伊集院先輩は振り返り、私を見る。

「この子が智樹君?」

「はい、弟いや私と渚君の息子の智樹です」

智樹は突然、眠いのかグズグズし始める。


「智ちゃん、ねむたいんでちゅか??」

「そりゃ、赤ちゃんは寝るのが仕事だもんな」


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