ありえない高校生マリッジ
ポロポロと零れる涙。

今まで、大切に愛に包まれて育てられた私。

でも、その裏に隠された真実に気づき、私は・・・


「那岐ちゃん・・・」

伊集院先輩は一人で泣く私を腕の中に引き込んだ。

「私はずっと…鍛造叔父さんに渚達氷室家とは関わるなと言われていた。
それがどうしてなのか…知りたくて・・・色々調べて…君の両親に辿り着いた。
そして、真実を確認する為に…渚の居ないのを見計らい、ここに来た」
伊集院先輩は零れる涙を指先で何度も拭ってくれた。

「私はずっとこれからも・・・渚と仲良くしたかったんだ。
でも、那岐ちゃんを泣かせるコトになるなんて・・・ちっとも思わなかった。ゴメン・・・」


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