ありえない高校生マリッジ
「諏訪部先輩・・・」

「ゴメン・・・俺・・・次は君を助けてあげれないかもしれない」

「・・・」

「教室まで送るよ」

「はい」
いつもは爽やかに笑っている諏訪部先輩の顔から笑顔が消えた。

「そうだ・・・父のコトは内緒にしてくれ」

「え、あ・・・」

「卒業までは隠し通さなくちゃいけなくて・・・」

「私はやっぱり伊集院先輩と・・・」

「俺に命令するぐらいだ。よっぽど、敦司と関わって欲しくないんだと思う・・・」

「それは渚君も同じですよね・・・」

「だと思う・・・」

「でも、伊集院先輩は渚君のコトを親友だと・・・」

「それが頭取にしたら、不都合なんだと思う」

「・・・」

諏訪部先輩は後は無言で、私を教室に前まで送り届けてくれた。


< 150 / 182 >

この作品をシェア

pagetop