ありえない高校生マリッジ
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智樹のコトは可愛いと思うけど。
渚君との甘い雰囲気を何度も邪魔されては、可愛い反面いい加減にしてと思っていた。

「朝からご機嫌だね・・・那岐ちゃん」

「いえ」

教室に向かう途中、白石君に出くわした。

「何かいいコトあった?」

「いえ、これからいいコトがあるんです」

「何?教えて・・・」

白石君は私の口許に耳を近づける。

「実は今夜、渚君とディナーするんです。ディナーの後はスイートで・・・」

私はそれ以上は言えず、言葉を遮った。

「そうなんだ・・・氷室先輩とヤるのか・・・じゃこれプレゼント・・・氷室先輩に渡せば分かるから…それまでは開封は厳禁・・・」

白石君は上着のポケットから銀色の小さな包みを出した。

「これは?」

「・・・わかんない?まぁ、氷室先輩に渡せば分かる・・・絶対に開けたらダメだよ」

白石君は何度の念を押して、自分の教室に入っていった。

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